ブログ:和裁屋日記
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たて縞の配置について

縞の着物の仕立てが相次いでいます。反物を持って来られた時に御意向をお訊きし、体型や着られるTPOなども配慮し、柄の順番を組み立ててゆきます。イメージが沸くように後日、簡単な画像を幾つか見て頂く場合もあります。
今回は、たて縞の着物の配置を説明します。反物の幅半分が黄色、もう片側には水色の反物を想定して、組み合わせをイメージしました。一般的な着物の反物の長さを想定していますので、裁断方法上、衽が黄色なら衿は水色となり、衽と水色は同じ色には出来ません。

1.追い裁ち(追っかけ)の場合
最もポピュラーな組み合わせ方法です。水色と黄色を順番に配置します。


2.追い裁ちの変形
①から衿を黄色、衽を水色にした配置です。

3.追い裁ち(追っかけ)の場合
①の逆の順番の配置です。

4.追い裁ちの変形
③から衿を黄色、衽を水色にした配置です。

5.背と袖口の色を同じ色にした場合
背の色と袖口を水色、衽を水色、衿を黄色にした配置です。

6.⑤の変形
⑤から袖口を黄色にした配置です。


7.⑤の変形
⑤から衽を黄色、衿を水色にした配置です。


8.⑥の変形
⑥から衽を黄色、衿を水色にした配置です。

9.背と袖口の色を同じ色にした場合
背と袖口を黄色、衽を黄色、衿を水色にした配置です。

10.⑨の変形
⑨から袖口を水色にした配置です。

11.⑨の変形
⑨から衽を水色、衿を黄色にした配置です。

12.⑩の変形
⑩から衽を水色、衿を黄色にした配置です。

まとめ
反物の色目や柄などによって、配置は様々ですが、片方だけ袖の配置が違うといった配置は、全体を見たときに統一感がないので、あまりおすすめできません。左右対称にしたり順番に配置されているといったことが、柄合わせには肝要です。また、前幅、後幅、裄(肩幅・袖幅)によってたて縞の出る幅が変わってきますので注意しましょう。
⑤~⑫までの配置は、寒色を背に合わせるとスラッとした感じになり、暖色を合わせた場合には体型が大きく見える傾向にあります。衿に明るい色をもってこれば華やかに、濃い色をもってこればクールな感じになりやすいでしょう。
今回①から⑫までのパターンを紹介しました。他の和服、道中着などにも応用することが出来ます。出来上がったとき、着た時のイメージを思い浮かべて、あれやこれやと考えるのも、楽しみの一つですね。
呉服店に全部お任せして、仕立て上がりにがっかりすることがありますので、いろんなことをお話しした方が、出来上がりの満足度が上がるのではないでしょうか。
襦袢の種類(男物長襦袢)

男物長襦袢
女物長襦袢と同様、袷衣長襦袢、胴抜き長襦袢、単衣長襦袢があります。
男物長襦袢・袖の形について
男物長襦袢の袖の形は大きく袖口が開いている平袖口に袖口留めをし、丸みを付けない角袖です。女物のように振りはなく詰め人形が付き、縫い詰めてあります。

男物長襦袢・衿の形
女物長襦袢は広衿、バチ衿、広バチ衿がありますが、男物は棒衿です。衿山から衿先まで真っ直ぐで、衿幅は5.7cm(1寸5分)~6.4cm(1寸7分)ほどで身長など体型に合わせます。

竪衿は付かず裾から衿が付いているものが主流でした。男性はあぐらをかくことが多かったため、足さばきのよい裾まで衿がある長襦袢を着用されてきていました。
その後、椅子に座ることが多くなり、別衿にすると幅が広く使えることで衿の打ち合わせがよく衿元が崩れにくいと言う理由や、全国チェーン店が全国統一規格で広めたことなど、女物と同様に褄下が付いた別衿のものが少しずつ出回ってきたと考えられます。

男物長襦袢の反物
袷衣長襦袢の生地は、約40cm幅のものや、背中に大きく柄が染められている約80cm幅の広幅物があります。

今日では女物でも男物でも、便利な既製品の長襦袢が多く出回っています。二部式や洗える長襦袢、マジックテープで袖が付くもの、男物ではTシャツに半衿が付いているものなど、「襦袢」で検索すれば一杯出てきますね。
襦袢の種類(長襦袢の衿)

長襦袢の衿の形
女物の衿の形は、広衿、バチ衿、広バチ衿に大別でき、男物は棒衿です。
「広衿」は衿山から衿先まで10.6cm(2寸8分)の真っ直ぐな衿です。衿を折って着用するので好みに合わせて衿幅が調節できますが、少々厚みがあります。

「バチ衿」は衿肩廻りで5.5cm、剣先で6.5cm、衿先で7.5cmの衿で広衿より薄く、そのまま着用できますが、衿幅を調節することはできません。

「広バチ衿」は広衿を折った状態にした衿で、衿肩廻りは5.5cmですが、剣先から衿先にかけてバチ衿よりも広く作ります。

「棒衿」は男物の衿で、衿山から衿先まで真っ直ぐです。衿幅は5.7cm~6.4cm程度で身長など体型に合わせます。

他、着用される方の好みに合わせて衿幅を変えることができます。
きものは「衽おくみ」、長襦袢は「竪衿」とも言います。
きもので言う衽を長襦袢では「竪衿(たてえり)」とも言います。衽と言っても間違いではありません。竪衿が付いて褄下から別布(広衿やバチ衿など)が付くものを「別衿仕立て」と言い、現在では別衿仕立てが殆どとなりました。
別衿仕立てに対し、衿が裾まで付いていているものもがあります。別衿の長襦袢と比べて、別衿幅分狭くできていますので、足さばきがよいともいわれています。別衿仕立てを「関西風:関西仕立て」、衿が裾まであるものを「関東風:関東仕立て」(通し衿)とも言います。
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今の長襦袢竪衿幅は袷衣も単衣も、反物の半幅に切り、二重にした1/4幅の約8cmで仕立てたものが殆どです。以前の単衣長襦袢は、単衣きものの様に一重の竪衿を13cm以上にし、石づきを付け、立褄は三つ折りで作りました。体型が太い方にとってはその方が着やすく、衿の打ち合わせもしっかりできます。

袷衣長襦袢では、竪衿裏側に裏地を付けて竪衿幅を広く仕立てる方法もありますので、一度ご相談下さい。
和裁屋での女物長襦袢の現在
長襦袢の形は、地方によって様々です。私が感じている今現在で多く仕立てている女物長襦袢の形は、袷衣では、胴抜き長襦袢で、後身頃に居敷当てを付けるものが多いでしょうか。裾返しは裾輪な、裾吹き付き、両方あります。竪衿幅は上記のように基本的には生地幅1/4の出来上がりで、幅が約8cmですが、着られる方の体型によっては、裏地を付けて広く仕立てています。単衣でも同様で、竪衿幅は約8cmがほとんどで、体型を考慮して広くする場合は単衣のきものの衽の様に広くして石づきを付けます。袖の形は、角袖、丸み付け、丸みの有無、袖口はお客様のご要望で様々です。
長襦袢の仕立て代はこちらをクリックして下さい。
襦袢の種類(長襦袢の裾)

布の使い方によって(裾について)
長襦袢の裾は、裾返し、通し裏、しず布(竪しず・裾しず)付き、三つ折りぐけ(石づき)があります。
「裾返し」は袷衣長襦袢の裾で、表布を裏側に返したもので、輪のままのものを「裾輪な」と言い、裾で摘まんで袷衣きものの裾のように吹きを作ったものを「裾吹き」といいます。

名古屋では「裾輪な」が多く東三河と呉服チェーン店では「裾吹き」が殆どだったような気がします。トータルではどちらも同じくらい仕立てています。
「通し裏」は男物袷着物のように裾まで別布の裏が付いたものです。殆どありません。
「しず布(竪しず・裾しず)付き」は摘まみ竪衿の袷衣長襦袢に、共地あるいは別布を裾しず(裾返し)や竪しず(竪衿裏)にしたものです。しず布のことを「ざん(衣へんに浅の右側)」ともいい、裾ざん・竪ざんとも言っています。

※摘まみ竪衿とは、前身頃の衿肩明きから前幅を結んだ線で0.8cm程度摘まんで竪衿(衽)が付いているように見せかけた仕立て方で、子供用のきものの四ッ身に見られる方法です。反物の長さが短くてできますが、背縫いを深く縫うため、肩幅(裄)や身幅を広くできないので制限があります。
「三つ折りぐけ(石づき)」は単衣長襦袢の裾の状態のことで、前身頃・後身頃など三つ折りにしてくけ付けます。「石づき」は、単衣着物と同じように、褄下先(褄先)を額縁のようにすることをいいます。


襦袢の種類(長襦袢の種類と袖)

腰あたりまでの半襦袢に対し、長襦袢は足のくるぶし上ほどの丈で、長い襦袢のことです。女物きものと違ってお端折りはなく、対丈で着ます。
女物長襦袢の種類
季節によって
長襦袢も季節によって使い分けます。大きく別けて袷衣(あわせ)と単衣(ひとえ)に別けられます。袷衣長襦袢は、袖および前身頃と後身頃に胴裏地(別の裏地または表生地と同じもの・袖は表生地と同じものを使う無双袖が殆どです)が付く「胴裏付き長襦袢」と、袖以外に裏地が付かない「胴抜き長襦袢」があります。昨今では胴抜き長襦袢の後身頃の内揚げから裾まで居敷当てを付けるものが多いです。

裏地が全く付かないのは、単衣長襦袢です。生地は、縮緬の他、暑い頃に着られる絽・紗・羅・などがあります。

布の使い方によって(袖について)
袖は、無双袖・半無双袖・別布裏付き袖・単衣袖に別けられます。
無双袖は袷衣長襦袢の袖で、表裏同じ布を使って袖を作ります。袖口にはきものと同じような「吹き」を付けるものもあります。

袖振り側、口側のぼかしや柄合わせ等がない場合や、大きな汚れやシミがない場合は原則、表袖と裏袖を切らず、続けて取った状態で仕立てます。作り直す時に、長い布は様々なパーツとして有効活用できるためです。
半無双袖も袷衣長襦袢の袖で、着用したときに無双袖に見えるように、袖口側や振り側に長細い共布を付けた袖です。

別布裏付き袖も袷衣長襦袢の袖で、裏地を別布で作った袖です。現在では殆どありません。
単衣袖は単衣長襦袢の袖で、袖口側は耳端のままであったり、細く三つ折りをします。


女物長襦袢・袖の形について
女物襦袢の袖の形は大名袖のように大きく袖口が開いている広袖口のものや、きものの袖のように袖口があり袖口下があるものもあります。

振袖のような大きな丸みがある長襦袢は、同寸の丸みを付けますが、1寸(3.8cm)未満のものは男物長襦袢のように丸みを付けない仕立て方もあります。
