帯について⑤(袋帯はサイズがあります)

袋帯もきものを止めるベルトのようなものです。4m位の布を体に縛って巻き付けます。各部分の寸法には、どのような体型の方が締められても変わらない寸法と、体型によって変化する寸法があります。


上の図のように、変わらない寸法は、垂先からお太鼓中心までの距離で133cm位です。体型によって変化する寸法は、お太鼓柄中心から、胴の柄中心までの距離です。この距離は、お腹の中心に、胴の柄中心が来るようにした場合の長さで、昔は90~95cm位でしたが、近年、ふくよかな方も結構いらっしゃるので、現在の袋帯は1m前後のものが多いようです。この距離の計算式は、胴回り/2+53~55cmを目安にします。胴回りとは、きものを着る時、体型のくぼみを補正し寸胴(ドラム缶体型)にして着ますので、体型で一番太い箇所になります。その他、お太鼓柄中心から45~50cmのところを垂境とし、そこから手先までの距離も体型に合わせます。その長さは、胴回り×2+75~80cmを目安にしています。連続した柄の全通帯や六通帯は、ある程度融通が効きますが、ポイント柄のもので、短めのものはシビアになってきます。(※あくまでも目安の計算式です。実際に締めていただいて測ることを心がけています。)

ある程度長い分には畳み込めばよいのですが、極端に短い場合には、足し布をして長くする必要があります。(後日説明をします)

2024年2月2日 | カテゴリー : | 投稿者 : 和裁屋