ブログ:和裁屋日記

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こんな名古屋帯 作ってみました。

こんな名古屋帯 作ってみました。

ネットで調べると、けっこう販売している「両面名古屋帯」 「リバーシブル名古屋帯」を別の形で

和裁屋風にアレンジして作ってみました。

初め作ってみたのは、垂境(お太鼓と胴の境目、半幅になっている部分)がゴロゴロするので、切って真っ平らにしたらと思い・・・・

両面名古屋帯(試作)

何か、垂境の角のところが邪魔かな・・・・・・・・・・というわけで、切り落とし

切り口を始末して、着付けてもらいました。

反対の面では、

横から見ると、裏面が覗きます。

作ったのは、お正月休みでしたので、めでたい柄の生地を手芸屋さんで調達しました。

家内曰く「垂境のところがすっきりして、何となく締め易いかな」

生地の素材が綿製なので、ちょっと滑りが悪いとも言っていました。この帯自体は真っ平らなので、畳みやすいですね。表裏のコントラスト、素材を考慮するのが、今後の課題でしょうか・・・・

でも、あちらこちら切ってしまっているので、この帯を作ったあと何かに・・・というのは難しいですね。古くなった着物や袋帯などで、作ることができそうです。

2015年8月1日 | カテゴリー : | 投稿者 : 和裁屋

あれ!左右逆じゃない?(柄の合わせ方2)

あれ!左右逆じゃない?(柄の合わせ方2)

先日、テレビを見ていたら、妻が「あれ、左右逆じゃあない?」と、言ったのでテレビを見てみると

左右逆?

とあるファッションモデルの方が、右身頃が上にして着ている浴衣姿の写真が映し出されていました。ブログ??ツイッター??の写真とのこと・・・・

よーく見るとちょっとピントがあまい写真で、私は「鏡で映して撮ったんじゃあ無いのかな?」なんて返事をしましたが、説明無しに写真だけ見ると、逆に着ています。

私たちが、浴衣などの比較的大きな柄物を裁断する時に、特に気を遣うのが、左前身頃の柄なので、左右逆に着たきものを見ると「なんか変じゃあない???」と2度見してしまいます(^^;)

ここで、着物の柄合わせについて、ざっくり説明します。

基本的な柄合わせ

基本的な柄合わせは上のイラストのように、全体に柄がくっつかないようにします。

ポイントは、

①左身頃(上前)の胸辺り、上向きの柄を配置します。

②上前衽の裾から50cm~60cm程度の所に上向きの柄、その柄と交互になるように上前身頃の柄を配置します。

③後身頃裾から50cm程度の所に柄を配置して、反対側の身頃の柄が交互になるようにします。

その他:袖の柄、掛け衿の柄も身頃の柄と並ばないように、注意します。あと、着た時に以外と目立つのが、左脇の柄ですね。脇も前後身頃の柄が並ばないように注意します。

一反の反物の長さはおよそ決められていて、特に浴衣の反物は短いものも多く上のイラストのようには、うまくゆかないものもありますが、全体に柄が散らばって配置されるようにします。加えて、着る方の寸法もありますので、上前の胸、衽の柄、全体の柄の配置といった順番で、優先順位を付けて見積もりをします。

・その他、一方向きの柄もあります。

上のイラストのように、右身頃の後・右袖の後の柄を立たせる、左身頃の前・左衽・左袖の前の柄を立たせる、また、左右前身頃・前袖の柄を立てる、後を立てる・・・・・などなどパターンがあります。

・片側が色の違う反物もあります。

同じ色をくっつければすっきりした感じの着物となり、色目にもよりますが、交互にすれば派手目となります。

交互にする(追い裁ち)

色を揃えた場合

私たちは、着られる方と相談して、イメージを作ってから仕立てに取りかかっています。

ふと思ったんですが・・・・・

現在の着方、右衽(右身頃)を先に着てから、左衽(左身頃)を合わせるという着方は、奈良時代に決まったことですが、これから数十年後、時が経って「和服もファッション!」と有名なモデルさん達が言い始めれば、左右関係無しにきものが着られる時代が来てしまうかもしれませんね?

でも、現在では左右逆に着る場合は、棺桶に入っている方の経帷子だけですので、くれぐれもお間違えの無いようにしましょう!

死者の着物(経帷子)は逆に着せます。

浴衣の居敷当てについて

浴衣の居敷当てについて

絞り浴衣

めっきり、暑くなってきましたね。テレビでは某大型スーパーのCMでは伊勢型紙風??な既製品浴衣の宣伝をしています。私たちのところへは、真岡の浴衣の仕立てはめっきり少なくなってきましたが、綿紅梅などの高級浴衣の仕立て依頼が来はじめています。

背縫いの補強や下着が透けるの防ぐ居敷当て(お尻のところに付いてい布)についてちょっと説明をします。

絞りや紅梅などでない、あまり伸びない真岡生地の浴衣の場合、付けても付けなくてもお好み次第です。付ける場合、共の生地で付けたり、新モス(白の綿生地)で付けたりします。並幅のもので約40cm程度の布を付けます。私たちは、下の図のように角を折って、三辺を身頃にくけ付けます。角はすくい止めをして、しっかりと留めます。裾側の辺はくけ付けずに、折り代を綴じておきます。位置は裾から約45cm程度を目安にして、背の高い方はちょっと上に付けます。浴衣の反物の長さは短く、身丈の長い方は、新モスで代用します。

では、絞りの浴衣はどうでしょうか?絞りは着ているうちに伸びてしまいますので、居敷当てを付けることを勧めています。

上の図の居敷当てだと、ちょっと小さいので、後身頃の内揚げの位置(身八ッ口から少し下がった辺り)から裾までの居敷当てを付けるようにしています。共の生地では、長さが間に合いませんので新モスを使います。

絞り浴衣の居敷当て

絽紅梅など透けるものは、裾の三つ折りの所から、約1cm上がったところまで居敷当てを付けます。

最近では高級浴衣を広衿に仕立てて、単衣着物のように着られる方もいますが、透ける場合は長襦袢の色に気をつけましょう。

2015年5月29日 | カテゴリー : 仕立て | 投稿者 : 和裁屋

和裁の「縫い」一覧

和裁の「縫い」一覧

引き出しを整理していたら、修業時代に和裁を勉強する後輩達に、運針(縫い方)を教える時に使った「縫い」の見本が出てきました。

縫い目の一覧

単衣の背縫いに使う「袋縫い」から始まって、玉留め、返し留め、重ね継ぎ・・・・・・・

よく見てみると分かりますが、返し留め、重ね継ぎは単衣物と袷物と違う方法で行います。単衣は、縫い返してあったり重ねてあったりする箇所を目立たなくするために、同じところを縫います。

一方、袷物は、縫い目が一切見えませんので、縫い目の間を縫います。縫い目の間隔も、単衣物と袷物と違います。

運針用布も出てきました。

生地は紅絹(もみ)です。和裁を習い始めに、この紅絹で運針の練習用布を作ります。手触りは普通の着物の裏地と言った感じですが、とても目が詰まっていて、初心者当時は針を何本も折ってしまいました。布に対して針が垂直に入らないと、なかなか縫えないので、練習用の布としては最適です。とても丈夫な布です。

運針用布

紅絹の生地は昔、「お腰」にこの生地が使われていましたが、今ではめっきり見ることが無くなりました。