帯芯がゴロついて・・・・(袋帯の仕立て直し)

帯芯がゴロついて、プカプカして変なんですけど・・・・  と、袋帯を持ってこられました。

裏にひっくり返してみてみると

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とても荒く、7.5cm間隔で、巻き縫いで綴じてありました。これでは縫い代と帯芯がケンカしたり、帯芯が動いてしまって締めづらいのは仕方が無いですね。

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しかも、糸の継ぎ方が、しっかりと重ねていなくて適当です。
2~3針は重ねて、糸を継ぐか、機結びで継がないと締めている最中に帯芯が外れてしまいますね。今回は、綴じ直しのみということで、仕立て直しをしました。

袋帯の綴じ

袋帯の綴じ

柔らかい袋帯なので、本来は、縫い目までしっかりと帯芯の幅が欲しいところですが、芯の入れ替えはありませんので、始めに付いていた帯芯を使いました。縫い代が充分にある場合は、約2.5cm間隔で、千鳥の糸のかけ方で、綴じてゆきます。カチカチに堅く帯芯を綴じてしまうと、かえって締め辛くなるので、少し帯芯が動くように、この様な綴じ方をします。
帯芯の綴じ方は、この他にも色々あります。縫い代が極細い場合、縫い代がない本袋帯の場合、絽や紗などの透ける帯のし立て方は、違った方法で帯芯を綴じます。

この場合の直し代は12,500円(税別)ほどです。