・筒袖(つつそで)
袂袖(たもとそで)と比べて動きやすく、作務衣等の仕事着の袖です。袖丈は26.5cm(7寸)~38cm(1尺)位です。
・大名袖(だいみょうそで)
現在、大名袖を見ることのできる和服は、初着(うぶぎ)のお宮詣り用に着る袖です。袖口は表布を裏側へ折り返して作ります。長襦袢でもこのように作る物もありますが、今では初着の袖のみ大名袖のように言われています。袖丈は57cm(1尺5寸)位です。
・半袖
晒し半袖は、晒木綿で作られている肌着襦袢の袖で、反物並幅を半幅にした短い袖です。袖丈は26.5cm(7寸)位です。
・奴袖(やっこそで)
赤ちゃんが着る産着用の袖で平口袖です。袖丈と袖幅が同じの正方形の袖です。奴さん(江戸時代の武家の召使いで、大名行列では髭を生やして槍や箱を持ち大名のお供をした)の着物の形によく似ているところからその名が付いたと言われています。袖丈は26,5cm(7寸)くらいです。
参考資料
- 「知っておきたい和裁の知識」日本和裁士会編著
- 「日本和裁新聞」日本和裁士会発刊
- 「和裁教科書全巻」日本和裁士会発行
- 「わさい」愛知県和裁教授連盟発行
- 「新和裁全書」金園社発行