袷衣着物仕立て上がりの善し悪しを決めるのは、胴裏地と言っても過言ではありません。
胴裏地は、様々な厚みや織り方など市販されていますが、一定の長さ(面積)で重みがどれくらいあるかという表示がされており、中には糊を含ませて織り、重さの水増しをしている粗悪品もあります。触って比べてみるとパリッとしていて、しなやかさがありません。
私どもでは、信頼している群馬県にある会社より取り寄せ、糊を含まない水のみで織った胴裏を永年使用しています。一般の胴裏地よりちょっと厚めで、しなやかです。しっかりと地のし(仕立て前に生地が狂わないようにアイロンをかけること)をしていますが、縮みが少なく、表生地ともしっくり仕立てることができます。
◆正絹胴裏地等の価格(税別)
普通袖着物の場合
10,000円程度
振袖用の場合
12,000円程度
袷長襦袢の裏地
6,000円~
居敷当て
2,000円程度
比翼地
15,000円~
男物裏地(正絹)
18,000円~
男物裏地(綿)
10,000円~
男物袖口布
1,300円~
着物用居敷当て(単衣の場合に付けます:裾から腰)
正絹2,000円 化繊1,400円