「かけはり」の修理

普段仕事をしていて、欠かせない道具の一つに「かけはり」があります。「掛け針器」とも言いますが、私達は「かけはり」と呼んでいます。くけ台に紐で付けて、布を挟み引っ張って縫ったりしています。販売している会社は現在、独占?なのか分かりませんが、結構高い値段で売っていますよね~。

私達は毎日仕事をしていて、使用頻度が高いのか、私の使い方が雑?なのか、新品を下ろして数週間で、下の写真の赤丸で囲んである部品が取れてしまうことが、よくあります。

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まだゴムは、バリバリ厚いのに(T_T)
スプリングも全然OKなのに~(-_-;)

壊れた「かけはり」

壊れた「かけはり」

「使い物にならない! けど、もったいない」と思いつつ、引き出しにしまっておきました。ある日、ホームセンターでネジのコーナーをみていたら、一番小さなボルトとナットのセットを発見!100円くらいだったでしょうか。「これで直る」と思い、早速、試してみました。(この修理法は、あくまでも個人のアイデアです。不具合が起きても自己責任でお願いいたします

  • ネジが穴に入りづらいので、目打ちでグリグリして、少し穴を大きくします。細い「棒やすり」の方がいいかもしれませんね。
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  • 穴にネジを入れ、ボルトを締めてゆきます。精密ドライバーがあると便利です。
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  • このままですと、ネジが廻って外れてしまいますので、瞬間接着剤をボルトに一滴垂らして、廻ってしまうのを防ぎます。たくさん付けすぎると、ボルトの下にまで浸み込んで、掛け針が動かなくなってしまいますので、注意してください。
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  • 少し時間をおいて、動くかどうか、確認をします。
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    その後、一晩おいて接着剤を乾かします。この方法でゴムがへたるか、スプリングが壊れるまで使えますよ!

※但し、デメリットもあって、ネジの部分(下の写真の赤丸部分)に糸が引っかかると、糸が汚れてしまいますので、注意してください。
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この修理法はDIY 自己責任で行ってくださいね。
修理によって発生した不具合は自分でリスクを追ってください。

 

 

 

2016年3月10日 | カテゴリー : 和裁の道具 | 投稿者 : 和裁屋