肌襦袢について
肌襦袢は素肌に着用し、汗や汚れを吸収する下着です。素材には肌触りがよい、通気性、吸湿性に優れ、選択にも便利な晒木綿やガーゼといった布が使用されます。単衣が多く、裾除けと一緒に着用します。男物と女物があり、その違いは、袖下明きと身八ッ口が有るか無いかです。
女物の肌襦袢の特徴

- 身丈は53cm程度で身長に合わせて調節します。
- 袖は筒袖で、袖口は広袖口
- 袖丈は19cm位、袖幅は半幅使いとします。
- 袖下明き、身八ッ口を付けます。
- 脇に馬乗りを付けます。
- 衿幅は2~3cm、繰越を2cm程度付けます。
男物肌襦袢の特徴

- 身丈は60m程度で身長に合わせて調節します。
- 袖は筒袖で、袖口は広袖口
- 袖丈は25cm位、袖幅は半幅使いとします。
- 脇に馬乗りを付けます。
- 衿幅は3~4cm、繰越は付けません
裾除けは腰に巻き付けて使います。素材は滑りのよいベンベルグなどを使用し、腰布には晒木綿や新モスを使います。裾さばきをよくし、長襦袢の汚れを防ぐためにも使われます。(参考:(一社)日本和裁士会編 新版和服裁縫)