襦袢ってな~に?

襦袢(じゅばん)は、古くは襯衣(しんい)といい、肌着のことです。語源はポルトガル語の「Gibão(ジバゥン)」で、昔の衣服の一種を指す言葉です。もともとはベスト(チョッキ)のように袖の無い上半身を包むものでしたが、江戸時代後半頃より、晴着には足のくるぶし上まである長い丈の「長襦袢」を、平常着には腰あたりまでの丈の「半襦袢」が用いられ、今に至ります。

長襦袢は柔らかくしわになりにくい生地が使用されています。以前は殆どが正絹(絹100%)でしたが、既製品では化繊も多く出回っています。化繊は安価ですが、冬場の空気が乾燥している時期は静電気が起こりやすく、ほこりが付きやすい傾向がありますので注意しましょう。

色合いは淡い色目を選び、きものとの調和を考えましょう。特に薄い色のきものの下に濃い色の長襦袢を着ると透けてしまう場合がありますので注意しましょう。

秋から春にかけての季節はきものが袷衣の季節なので長襦袢も袷衣を、それ以外の季節には単衣長襦袢を主に着ます。和服の衣替えは6月と10月ですが、昔と比べ、暑い季節が長くなり、あまり拘る必要がなくなってきているのも事実ですね。春や秋の中途半端な袷衣の季節は、胴抜き長襦袢とか、袖は半無双にしたりとか、単衣仕立てにしたりとか工夫します。盛夏には絽・羅・紗や麻などの長襦袢がよいでしょう。真夏の結婚式でも、単衣の留袖とか訪問着なんて持っている方は殆どいませんし、会場はクーラーが効いていますので、袷衣でもOKです。

襦袢は大変種類が多く、形の違いや地方によって、名称や作り方などに特徴があります。次回から、それらの説明をしてみたいと思います。(参考:(一社)日本和裁士会編 新版和服裁縫)

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2025年11月28日 | カテゴリー : 襦袢 | 投稿者 : 和裁屋